2.小豆澤幸晴

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2.小豆澤幸晴

人間で言うところの早起きというのは分からないけど、ぼくの朝もそれなりに早い。  今日も六時には起きて、寝床から抜け出した。  軽く頭の羽毛を整えて、図鑑で見たイワトビペンギンのようにはいかないことにがっかりしながら、魚型のポシェットを肩に掛けた。  これを忘れると学園内では色々と不便があるので、起きている間は必需品だ。  中身をしっかりと確認してから、寝床のある倉庫の扉をそっと開けた。  眩い朝日に目を細めながら、まずはすぐ横の屋外プールへと向かう。  プールの側面の目立たないところに穴があって、ぼくはいつもここから中へと入り込む。  ポシェットをプールサイドに置いて、付いてしまった泥をシャワーで流してから、勢いよくプールに飛び込んだ。
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