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 わたくしの知る主さまは、常に厳しいお顔をしておられ、どこか孤高の獅子を思わせるお方でございます。  しかしながら、時折この寝台に、両の手を頭の下に組む姿勢で仰向けになられまして、どこか思い詰めたご様子で、じいっと天井をご覧になっておられることがございました。  何を考えておられるのだろう――と、そのたびに思ったものでございましたが、今はその答えがすっかり判ったような気がしております。  ああ、そろそろ卯の刻でございますね。  長き夜でございました。  このあたりで失礼して、わたくしも少々休ませて頂きとうございます。  主さま、若鮎さま、どうぞこののちも末永く、お幸せにお過ごしくださいませ――。 *****************************************  お読みいただき、誠にありがとうございました!  この二人(+もう一人?)の物語は、またいつか書きたいなあと思っております。  そのときには再びおつきあい頂けましたら大変嬉しく思います!  ありがとうございました!
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