第一話『スキル合成』

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第十六話『転入』 なんとなくこの世界のことがわかってきたところで 「タカシは、この後どうする?」 とニコは聞いた。 「とりあえず、生活したいな」 と僕は素直に言った。 そう、とにかくこの世界に適応していかなければならない。 「そっか、迷い混んでここにきちゃったんだっけ?」 とニコが言う。 かなり大きな意味では、それはただしい。 異世界に迷い込んできてしまったのだから。 そして、戻る方法はいまのところ全くわからない。 とりあえず、生き延びていれば、なにか方法が見つかるかもしれない。 「とりあえず、帰る場所もないから、このへんで生活する方法があればいいんだけど」 「タカシは、スキルも使えるし、行くところがないなら、一緒にいてくれるとうれしいけど」 と、ニコは言った。 ほのかに頬が赤くなっているような気がした。 「え?それってプロポーズ?」 と、一緒にいて欲しいという言葉を聞いて、僕は言った。 一生味噌汁を作って欲しいという、セリフよりはわかりやすい、プロポーズの定番の単語といえる。 「ば!ばか!!そんなんじゃないわよ!!私は、タカシがいてくれたら、このまちがもっと平和になるかと思って!!」     
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