第1章

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架純 LINEにて 【おつけものあるんだけど、良かったら食べる?】 ゆい 【うん!今から行ってもいい?】 架純 【待ってるね】 ピンポーン 「来ちゃった」 「いらっしゃい!」 「遅くに誘っちゃってごめんね」 「ううん。まだ寝ないから」 二人でおつけものと温かい緑茶をいただく… 今日の撮影の話で盛り上がる。 よく笑う二人… 「ちょっと洗い物してきてもいい?」 「うん!」 撮影が長く、溜まっていた洗い物を片付けなきゃ… 「ゆいちゃん、ごめんね」 「……」 ん? 返事がない… 終わって、タオルで手を拭き戻ると… さっきまで座っていたソファーで体を丸めて眠っている。 疲れてるんだね…ゆいちゃん。 足元にあったケットを肩からそっと掛ける… その横顔は、まるで天使のようでしばらく見とれてしまった… こんなにも寝顔に惹きつけられる人初めて… 私は引き寄せられるように少しずつゆいちゃんに顔を近づけ、そっと唇を重ねた…
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