天城 翔

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天城 翔

 依頼を終えたので、 鬼多見悠輝は再び天城探偵事務所を訪れた。 「やあ、 お疲れ」  今日はボサボサの頭でジャージを着ている。 「随分と緩んでいるな」 「君に毎回サービスする理由はない」 「誰も頼んでねーって」  悠輝は簡潔に対処した内容を話した。 「よかった、 メンタルクリニックに行くことも了承してくれたんだ。  じゃ、 また頼むよ。 まだ、 貸しを全部返してもらったわけじゃないからね」 「わかってる。 でも、 ある程度は返してるって事も忘れるなよ」 「りょ~かい」  次の依頼も結局ロクな物ではないのだが、 それはまた別の物語だ。                                     ―了―
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