chap.28 死霊術師の首飾り

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第百六十七話 「みんなの盾になって」  これまでの俺との戦いはお遊戯に過ぎない。  今、目の前で繰り広げられている光景が、そう物語っている。  六本の楔の中央に浮かぶ巨大な炭団。  黒曜石で造形した幾何学的デザインに、赤く脈動する生物学的な文様が幾筋も入っている。  ヒメが死霊術(ネクロマンシー)で生み出した漆黒の蜘蛛。  六本の脚を交互に振り上げて、間断なく全周全距離攻撃を繰り返した。  三班・ゲデ界連合軍は明らかに苦戦していた。  屍操従・塊改(カイ^2)によってさらに硬質化した装甲の前に、剣や魔法は有効打を与えられていない。  同じく死霊術(ネクロマンシー)で生み出した光菱01改二(この機体)であれば、ダメージを通せるかもしれない。  しかし、弾幕を掻い潜って小球を撃ち落とす戦闘(ステージ)で、機体は大破している。  おっさんもさっき消滅してしまったことで、もう俺は死霊術(ネクロマンシー)のスキルが使えない。  最初からレベル99で、すべての回復系魔法と生活お役立ち魔法を奇跡(ミラ)級まで使うことができる。  しかし、俺の性格と合っていないスキル・ツリーは実戦レベルでは使えない。     
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