第一章

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(ここにいるのは泰志? それとも、『後輩』……?)  千世の不安を他所に、後孔へ泰志の指が押し込まれた。 「は、ぁあ! …ぅん……」  『後ろを慣らす』意味をようやく理解した千世は、いよいよ泰志を『後輩』として意識してしまう。いや、意識しようとした。  弟と身体を繋げるなんて普通じゃない。だが、弟に身体を求められても拒まず、廉佳に見られて敏感になっている自分はもっと普通じゃない。 「痛い?」 「いたくは…ない。けど、変な感じ……」
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