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「やっ…、ん、あぁぁ……」
まさかここで寸止めを食らうとは思っていなくて、千世はやり場のない熱に狂いそうになる。
「ねぇ廉にぃ、男同士はあそこを使うんでしょ?」
「そう。やり方は俺が教えてやるよ。まずは後ろを慣らすんだ」
「後ろ? 慣らす……?」
二人の会話の意図が分からず、千世はただ廉佳の言葉を反芻する。本格的に千世が知らない世界に踏み込んでしまうことが怖かった。
「平気だよ、センパイ。力抜いてて」
「な、なに? なにするの?」
「ふふふ、心配しなくていいからね」
泰志の優しげな笑みがなぜか冷淡に思えて、全身が固まってしまう。弟にこんな感情を抱くのは初めてだ。
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