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―美紅side-
潤子さんの新しい恋人があのハゲのセクハラ大魔王の原先生とは。
「プロポーズもしているようだ・・・」
「もし、原先生と潤子さんが結婚したら、私達は親戚?」
「結婚するとはまだ正式に決まっていない。それよりも先に新の病を克服するのが先決だ」
「そうだった」
新君のコト、すっかり忘れていた。
「まぁ、原先生が潤子に付き添っているし、大丈夫だ」
「うん」
「あっ?」
私のお腹の中で何かが動いた。
「どうした?」
「赤ちゃんが動いてる」
圭吾は驚きの余りに眼鏡をずらした。
慌ててブリッジをグイッと上げて、私の下腹部に触れる。
「分からない・・・」
「また、動いたよ」
私には分かるのに、圭吾には分からない様子。
圭吾は手の位置を変えて、必死に胎動を感じようとするけどダメだった。
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