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かーごめ かーごめー
「おや、かわいいお嬢ちゃんだね」
「わたし?私あやこっていうの!」
「そうかそうか。あやこちゃんは、いつもここに居るの?傷だらけだねえ」
「うん!私ヤンチャだから!おかあさんがいってたわ!おばあちゃん、私と遊びましょ!」
あやこには不思議な御謡があった。
これを謡えば、絶対誰かが遊んでくれる。
あやこはいつも一人じゃなかった。
かーごのなーかのとりーは
「お嬢さん、楽しそうだね」
「そうでしょ!私と遊びましょ!」
「でもその御手手じゃあ遊びにくそうだ。いいものを持ってるね」
「おかあさんがくれたのよ。赤い糸は運命の人に繋がってるんだって」
「そうかい。それはいいな、よし、お兄さんがアヤトリを教えてあげよう」
いついつでーあーう
「あらお嬢さん。首に上等なものをつけてるじゃないか。生糸だね。」
「そうなの?お父さんがつけたのよ!」
「ふうん。わっちにそのスカーフをおくれよ」
「うーん…」
「御礼にお前さんに良いものをあげよう。今宵持ってくるよ」
「本当に?約束よ?」
「ああ、月が出てからね。お謡を頂戴。」
「夜じゃおかあさんに怒られちゃうわ」
「なあに大丈夫だよ」
つーるとかーめがすーべった
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