異世界に放り込まれた僕の話をしよう

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 手の大きさもそのままだし髪の色も同じ。  服装だけがファンタジーで、多分この世界に馴染む? ようなそんなものになっている。  もっとゴツイ甲冑などが、ビキニあーまなどというアーマー風ビキニのようなものを装備させられるのかなと思ったがそんなことはなかった。  また、目の前にいる自称神によると、身長も元の世界と同じ高さで、同じ黒髪らしい。  ついでに、自分の体をぷにぷにと触ってみながら、翔太は、 「本当に人間ぽい感触」 「それはまあ、この世界の人間に転生したからな。正確には俺が体を構築したんだが」  つまりこの世界の人間も、元の翔太と同じような形をしているのだろうと推測できる。  まず知りたいのは、 「それで僕がここに連れて来られた目的は? えーと」 「タクトだ。でもって、ああ……確か魔王が復活しそうだったんだが、どうすればいいでしょうかとお伺いがあったんだ。神殿で」 「神殿?」 「ここがそうだな」 「でも僕や、神様のタクトが来ても誰も来ないね」 「それは、今はこの世界は夜だからな。見回りの人しか来ないんじゃないか?」  もう少し、王様がとか偉そうな魔法使いが沢山いるような盛大なお迎えとか来てくれてもいいんじゃないか、と翔太は思いはした。  けれど、今の話の目的から察するに、 「僕に魔王を倒すか、倒すためのサポートをしろと?」  魔王と言ったら倒すものだから、そんな話なのかなと翔太は思ったのだ。  けれどタクトはそこで首を振り、 「いや、もう魔王は倒された」 「え?」 「正確には、ゲームに重要なイベントがあって、俺がそちらに集中している間に王様……当時は、王子様兼勇者様だった奴が、勝手に魔王を倒しに行ってな」  やる気のない神だなと翔太は思いはしたが、口には出さず、
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