濡れた刃のその味は

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濡れた刃のその味は

父が殺人を犯したことによって周囲から虐げられていた主人公は、大人になってからも人間不信が拭えない。そんな主人公のことを好きだと言って大切にしてくれる人物が現れ、主人公はやっと幸せになれると思い、その人物と結婚する。しかし、結婚して2人きりの生活になった途端、夫からの家庭内暴力が始まる。殺人犯の娘をもらってやったんだからありがたく思えと言い、殴る蹴るなどの身体的暴力や、怒声を浴びせるなどの精神的暴力が毎日のように続いた。精神的に限界になってしまった主人公は、警察に連絡してDV被害を訴える。しかし、夫の外面はよく、むしろ主人公は殺人犯の娘だからと主人公を諭すような言葉を警官は発する。そして警察に電話をしている最中、まだ帰ってくる時間ではないのにも関わらず夫が帰宅し、電話を奪い取って二言三言話した後に電話を切ってしまう。そして、それからはかつてないほどの暴力の嵐だった。やっと落ち着いて去っていく夫の背中を見て、主人公は殺意を覚える。キッチンの包丁を手に持って夫の背中を見つめながら、主人公は初めて父の気持ちを理解する。 ------------------------- ところどころ本文とは違うところがあります。 旦那さんは怒鳴り声を上げることはないですし、警官の言葉もちょっと変わってます。主人公が警察に相談する理由も違いますね。 プロット通りにはいきませんが、その分より物語を練っているのでよしとしてください笑
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