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「で。返事は?」
「もちろんだ!」
まだまだ機械というものは高価なもので、魔王を倒して国からたんまりお金を貰った身でもキツかった。
でもお金なんかより、冒険より、私はあなたとの会話を選んだわ。
最後まで一緒にいたい。
あなたもそうでしょう?
「結婚記念日のプレゼントよ。喜んでくれる?」
「もちろんだ!」
すると彼はゆっくりした足取りで、私の所に来た。また皺くちゃの私の手を取って見つめる。
「だから恥ずかしいって」
「俺からもこれを」
彼はそっと結婚指輪に重ねるようにもう1つ指輪をはめる。
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