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灰となる残響
認められないだけ 君が傍にいないなんて
見えないだけ 消えないだけ
この想いが熱になる
君の声が聞こえないなら この耳を削ぎとって
すべてを塞ぎこんでしまいたい
頼りない願いも連れて あの空で交わろう
君の手が触れるなら もう何もいらない
頬を撫でる指が 君じゃないと知って
空いた穴を 埋められない
諦めた想いを揺らす
この胸を切り裂いて 止めてしまえばいい
麻痺してしまえば楽なのに
二人を引き離す世界なら 壊れてしまえばいい
君が傍にいないなら 明日などいらない
認められないだけ 君が傍にいないなんて
見えないだけ 消えないだけ
この想いもいつか灰になる――
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