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立入禁止の空き地
オーライ オーライ!!
大きく振りかぶって投げたボールは、空に大きく円を描いて空き地の塀を飛び越えていった。
塀の向こうには、立入禁止の看板が立てられた空き地がある。
長く放置され、看板を覆うほど雑草が生い茂っている。
その茂みの中に、大介君が打ち上げたボールが落ちた。
立入禁止だからと、誰も取りに行こうとしなかった。
それでも、大介君だけは大事な野球ボールだからと、一人で塀を乗り越えて隣の空き地に入っていった。
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