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嵐のように、彼に抱かれた。
激しいうねりが、手っ取り早く彼女を絶頂に向かわせる。
「あっ…あっ…」
なのに、彼はさらに奥へグリグリと押し込んでくる。こんなにされたら私、もう…
どんどん高みに突き上げられ、限界寸前だというところで、彼の身体がヴィヴィからすっと離れた。
ほっと一息を吐き、ボンヤリとして彼を見つめる。いつもみたいにぎゅっとしてくれることを期待して。
と、
「え?」
彼はニッと笑って、今度はヴィヴィをくるんと引っくり返した。
「ちょ…うそやだっ!」
彼はくいっと彼女の腰を持上げると、獣みたいな四つ這いの格好にさせた。
「ま、また?!」
はいってくる。
ぐちゅっ、ぐちゅっ…
「ひぁっ…ん…んっ」
律動にあわせ、深奥を突いてくる彼。そのたびに、厭らしい音をさせながら淫らな声を上げる自分。
うそ、こんな動物みたいな。
信じられない。れっきとした地位のある人、王宮騎士のラルス様が、こんなことをするなんて。
四つ足の体制で男女が睦み合うことは、教会で固く戒められている。本当に守られているのかは定かでないが、罰は確か自らむち打ち10回だとか。
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