ギルドでの出会いは旧知の恥

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「皆さんも慧夜には私の存在は秘密にしてもらってもかまわないですか?」 「なぜです?友達がこちらの世界にいる事は伝えた方がよろしいと思いますが?」 「それで慧夜が私に頼りっきりになるのは嫌なので」 大体、地球の時は私がほぼトラブルを対処していた上今の私は女の子。どうゆう行動を起こすか分からないしまた昔のあいつに戻るかもしれないからな。 「まぁいいですけどユズ様は本日はこれからどのような事をするのでしょうか?」 「えっとクエストでも受けようかと・・・」 「ねぇ兄さん、ユズさんって強いの?」 「あん?あー、どうだろう?地球の時は俺より強かったと思うけど今はよく分からん。」 「あら、それなら私達と一緒にクエスト行きませんか?」 明らかに品定めみたいな目をしている王女シャル。少なくとも戦えるかどうかは知りたいらしい。 「もちろん貴女が戦えるかどうかは分からないのでよろしければミカゲさんと戦ってもらえないでしょうか?」 「はぁ!?」 「あぁなるほどそうきたか。いかにも腹黒そうだなアンタ。」 「フフフ、勇者の友達に褒められてしまいましたわ」 仮にここで勇者の一人のミカゲと同等並の力を見せておけばこれからの対処の仕方も考えるし何より信用できるようになるかもしれない。さすが王女、色々考えてるな。 (それに勇者様の力がどれくらい強いか気になるしな) 「という訳で久しぶり組手するか」 「まじか。今のお前女だし、神から力をもらったんだろ?地球の時ならまだしもかないっこないと思うのだが?」 「まぁまぁ、あくまでもどのくらい戦えるのか又は戦えなくてもどのくらいアテになるのかも私は知る権利がありますし。」 「シャル王女が言うなら仕方ないけど、コイツ地球の時で祖父の家が武術家の一族でたびたび習っていてしかも裏の仕事もやっている事もあるから相当強いはずですよ?」 「へぇ、そうなのですか?」 「余計な情報を与えるなボケ!」 いや、俺も最初は驚いたけどな。 父の父つまり祖父だが、代々続くらしい祖父の一族は江戸の時代から現代まで裏の暗殺家業をしているしく、ちょっと前に従兄弟のお兄さんに世代を渡したらしく暇をしていた祖父に同時期に厨二だった俺がかっこよくてなりたくて習ったところ色々体験させてもらったのだ。 因みに母はこの事は知らないし親父は知ってる。一時期は現場にも出て色々な事をした、例えばマフィアとヤクザの争いに介入しどちらもボコボコにしたとか天皇陛下の子供のボディガードをしたとか、中々味わえない事もしたし祖父の家業が一体何なのかと思ったぐらいだ。 逆に表の世界でも凄い事をしている人らしく、世界的有名な俳優と友達だったりパーティーに呼ばれてるのに断ってる姿とかも祖父の実家ではあるあるだった。 実力も従兄弟の兄さんは叶わないらしく『昔のあだ名が武神だったらしいよ?』とか『産まれた場所が戦場らしく数時間後には戦闘に参加していたらしいとか。』の逸話を聞いたりする。 因みに俺と御影が協力してイタズラをしようとしても逆にイタズラ返されたり一発入れようとしても全て避けられたり凄い人だった。
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