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「意味がわからないわ!」
「いいか、君枝。失敗したんだよ。君たち家族に何があったかは知らない。でも、君が僕を操って、二人を殺すことも、二人に掛けた多額の保険金を得る計画も…失敗したんだ」
「……そんな」
「騙されていたとはいえ、僕も法の裁きを受けなければならない。一緒に罪を償おう」
その時、君枝は狂ったように雄叫びをあげた。
その時、受話器の向こうで、騒がしいやり取りが聞こえた。たぶん警察が到着し、突入を試みたのだ。
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