初めての学園祭ですし!

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*‐‐‐‐* 水に流れる花びらは やがて色褪せ水底へ けれど小さくキラキラと光りの粒が花びらを光らせるのでした 『ああ…俺はお前に逢いたいよ』 光はキラキラ涙を流します 『ああ…だけど逢う事は叶わぬよ』 宵闇は鬼になる程に 許されざる罪を侵し過ぎました 鬼になれば 人の魂に取り憑く事はできても 輪廻の輪に乗る事は難しいのでした 嘆き嘆いてキラキラと… 水面を見れば 水を掬って口に運ぶ旅の途中の身重の女の姿が… 身重の女はキラキラ光る花びらを掬って見ましたが 何のこともないただの花びらだと… 懐から懐紙を出して拭き取ると旅の脚を進めたのでした 鬼は身重の女の腹の中の子供に取り憑いたのでした 喩え 魂の欠片になろうとも 生きている者の中にあれば 万が一にも 愛しい桜の精に逢えるかも知れない ですがそれは 逢えない者から理不尽に祟られた宵待ち桜にも… 鬼となり 多くの罪を侵した宵闇にも… …許されないと… 千年を越える歳月は 瞬く間に過ぎて行ったのでした *‐‐‐‐*
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