プロローグ~最悪の誕生日~

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 都下にあるその広い公園は、 一日遊ぶには充分過ぎるほどの広さで、 四季の花々を楽しんだり、 芝の上で遊んだり、 アスレチックがあったりと都民の憩いの場だ。  駐車場も広く、 様々な所から来るが大体が都内に住む人間が遊びに来ていた。 「ここでいいかしら?」 「いいよ。 今日はここでピクニックね!」 「凜乃の好きなもの、 沢山お弁当に入れてきたから」 「うん、 ありがとう!」  凜乃は母親の真美子に向かって言った。  今日は凜乃の五歳の誕生日で、 母親とふたり、 日ごろの忙しい日々を忘れようとピクニックに来ていた。
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