23人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
「ぷはー!やっぱり休日の昼間は町中華の餃子とビールだよな!」
「昼間から飛ばし過ぎだろ」
「休日だから細かい事は好いんだよ!」
「冷やし中華お待ちー」
「おっ、来た来た……夏はやっぱりこれだよ」
「ヨッシーと冷やし中華って似てるよなー」
「は?どこが?ってかそもそも食べ物に似てるって何だよ」
「麺が黄色で、タレを掛けたら茶色になるじゃん?」
「それ私の金髪と地黒の事言ってんのか?」
「正解!」
「私だって好きで地黒じゃ無いんだよ」
「そう言えばさぁ、この時期になると『冷やし中華始めました』って貼り紙が出るじゃん?」
「出るな」
「シーズン初めは好いけど、終わりに近付いたら『始めました』って言うのはちょっと違和感感じない?」
「……まあそうだな」
「だから『始めました』よりは『ご用意してます』とか『あり□』とかの方が自然だと思うんだよ」
「まあ言わんとしてる事は分かるけど、冷やし中華は夏の季語だし、夏の到来を感じさせる意味でも『始めました』の方がウケが好いんじゃねーか?」
「んで、シーズン終わった頃に『冷やし中華やめました』って貼り紙をすれば間違って頼む人もいないと思うんだよ」
「どうでも好いけど夏になる度に中華屋でそんな事考えてんの?」
「いやだって……冷やし中華って何となく頼みにくいから逆に意識してしまうというか……」
「ホントは食べたいんだな」
最初のコメントを投稿しよう!