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(えっ! これって・・・・・・。まさか、しても良いのか。これはそういうことなのか? なにかの勘違いとかないよな!)
凌馬はナディの行動に激しく動揺していた。
《いや、もうそれしかないだろうが。さっさとしろよ。》
何処かの突っ込みが聞こえたわけでもないだろうが、凌馬の顔がナディに近づいていき────。
「パパ、お姉ちゃん、どうしたの?」
突然のミウの言葉に、二人は硬直してしまった。
「あっ、いや、ミウ。これはな・・・、そう! ナディの目にゴミが入っちゃってな!」
「そうなのミウちゃん。それでパパに取って貰っていたの。」
二人は必死に誤魔化すと、ゴミを取る振りをしていた。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「うん、もう平気だよ。ありがとう凌馬さん。ミウちゃんもありがとうね。」
ナディに頭を撫でられて、「えへへ。」と笑っているミウ。
「はぁー、これは先が思いやられるわね。それにしても、ナディの最大のライバルはミウちゃんのような気がしてきたわ。」
エイリーナは、凌馬がミウを喜ばせようとあれこれ世話を焼いている様子を見てそんな事を思っていた。
「ミウちゃん、今日は一緒に寝られないけどごめんね。」
ナディは申し訳なさそうにミウに告げていた。
「ううん、気にしないで。パパも居るし大丈夫だよ。」
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