奇跡

15/15
249人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
 そう言って高岡は持ってきたワインのボトルを片手に掲げた。  果夏が作った料理をつまみながらワインを飲み、3人で談笑する。  こんな時間が訪れる事を、あの頃の俺たちは想像もしていなかった。  人を好きになると誰しも臆病になるけれど、ほんの少しの勇気を持って一歩を踏み出す事が出来たなら ――この世はこんな奇跡に溢れているのかもしれない。 【了】
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!