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「大吾さんの容態は?」
「会話はできるから大丈夫って恭さまから連絡あったけど、心配だから今から行ってみようと思ってる」
「……恭ちゃんはもう大吾さんに会えたの?」
「大吾さんが店の中に焼き鳥のタレ壺を取りに飛び込んだのを恭さまが見て、すぐに消防の人に言ったから助かったみたい」
「……じゃあ二人は一緒にいたってこと?」
「たぶんそうだと思うけど」
「……そう。火事が起きたのって何時だったの?」
「深夜2時頃みたい」
それは私が誉さんと抱き合って疲れ果てて眠った時間と一致する。
つまり夢うつつの中で聞いた、消防車や救急車の音は木嶋屋に向かっていたということだ。
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