第九話 運命を、笑え!!

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「あんた何してんねん!」  司会者がここぞとばかりつっこんだ。イオはあえての真顔で、きょとんとする。  ベッドから落ちて足が上を向いている写真だ。巌太が撮った。 「ぼく寝相が相当悪いらしくてあはは」 「あははやないやろ! やらせや! こんなん目、覚めるわ!」  司会者が声を出すことで、余計に盛り上がる。 「すべらなかったー」 「よかったー」  鳥飼と流助、巌太はハイタッチした。 「もうひとつ、ご家族からのメッセージと動画です」  イオがあれっという顔になる。 「なんですか。聞いていない」  当たり前だ。言ってない。 「配偶者の一人である流助さんからです。読ませていただきますね!」  イオがさらに怪訝な顔になる。その表情をカメラがよっておさえる。 「『イオは、寝相がひどいうえ、寝言も多い。それなのに本人は絶対認めません。これを機にいい加減認めてほしい』」
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