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「あんた何してんねん!」
司会者がここぞとばかりつっこんだ。イオはあえての真顔で、きょとんとする。
ベッドから落ちて足が上を向いている写真だ。巌太が撮った。
「ぼく寝相が相当悪いらしくてあはは」
「あははやないやろ! やらせや! こんなん目、覚めるわ!」
司会者が声を出すことで、余計に盛り上がる。
「すべらなかったー」
「よかったー」
鳥飼と流助、巌太はハイタッチした。
「もうひとつ、ご家族からのメッセージと動画です」
イオがあれっという顔になる。
「なんですか。聞いていない」
当たり前だ。言ってない。
「配偶者の一人である流助さんからです。読ませていただきますね!」
イオがさらに怪訝な顔になる。その表情をカメラがよっておさえる。
「『イオは、寝相がひどいうえ、寝言も多い。それなのに本人は絶対認めません。これを機にいい加減認めてほしい』」
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