二十歳

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「だめだ、これ持たない」  涼一は榛名の腰を持つと抱きかかえるように腰を下ろす。背中を涼一に預け、抱きしめられるだけで、榛名はぞくぞくした。 「晄介さん」  呼ばれて、ぼんやりした頭のまま振り返る。自分の身体を貪る男に見とれ、キスを誘うように瞬きをした。 「晄介さんのその目、もう他で見せちゃ駄目だよ」  頬に手を回され、きつく口を吸われた。口の周りを互いの唾液で濡らしながら、榛名は疼くそこを擦りつけるように腰をうねらせる。  涼一の右手が、びっしょりと濡れた榛名の陰茎を扱き、反対の手で立ちっぱなしの乳首を捏ねつぶす。 「右の乳首、自分でやってみて。見ててあげる」  促されて、渋々自分で触れると、涼一は肩の上から興味深そうに榛名の指遣いを覗き込む。ぽってりと腫れた先の芯を、自分で強く擦り合わせる。 「晄介さん、そういう弄られ方が好きなの?」  こくこくと首を縦に振って頷く。 「いつも自分でやるときも、そこ弄ってるの?」 「……いっちょ前に言葉責めなんかしやがって」  潤んだ瞳で睨みつけると、羽交い絞めするように、腕ごとぎゅっと抱きしめられ、腰を無茶苦茶突き上げられた。 「んーっ!」     
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