二十歳

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 揉み合いながら逃げ出そうとする。うつ伏せで這い出るところを捕まえられ、身体ごと引き寄せられた。 「晄介さんのお尻から俺のが零れてる」  シーツを掴んだ榛名の手に、上から重ねるようにして涼一の手がつながれた。不安と期待で榛名が息を止めると、後ろから栓をするように一気に貫かれる。想像以上の衝撃に、堪えていたはずの声が押し出されるように漏れる。 「あぁぁ……イイっ」  そこからはなし崩しだった。  四つん這いになった榛名を、音を立てて涼一が責める。中をぐちゃくちゃに掻き回され、腕で身体を支えられなくなった。  頬をシーツに埋め、尻だけを高く上げた格好で揺さぶられる。息を切らした涼一は動きを止めると、背後から胸へと手を回して、ひりひりするほど苛まれた尖りを転がした。 「あっ、あっ……んんっ」 「晄介さん、お尻、自分で揺らしてるの分かってる? もっといっぱい動かして。そしたらこっちもやってあげる」  榛名は言われるがまま腕をついて再度四つん這いになると、尻を大きく振って、根元まで深く嵌ったものを出し入れする。尻の中へ涼一を受け入れる度に、中が勝手にうねうねと蠢き、次に出て行こうとする剛直をもの惜し気に締め付ける。頭はのぼせたように熱くなり、何も考えられない。  涼一のため息が聞こえた。     
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