ジャックとエミリー

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目覚めた時、私は自分の部屋の机にうつぶせになって寝ていた。 棚には教科書、クローゼットにはブレザーではなく紺色のセーラー服がかかっており学校名も私が知っている学校の名前だった。 「渚ー!晩御飯出来たから降りてらっしゃーい」 下から私を呼ぶお母さんの声、もしかして今までのは夢………? 机の上に開かれっぱなしの本が置いてある、タイトルを見ればジャックとエミリーではなくてただ内容にジャックとエミリーが出てくる本だった。 「何だ夢か………」 本を閉じて部屋を出る、そうかそうか本を直前まで読んで寝ちゃったから夢に出てきたのか。それにしてもなかなか怖い夢だったなー………明日怖がりの友達に話してやろう、きっと泣くかもしれない。 誰もいない部屋、風もないのにページが開き最後の内容があらわになる。 「夢じゃないよ」 何も知らない少女はのんびりと時を過ごす。 ページに書かれた言葉は少女を笑うかのように静かにまた本を閉じた。 エミリーは最後どうなったのか? それはジャックが知るのみ おしまい。
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