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私が言うと、東吾も思い切り微笑んだ、目が溶けるとはこう言う時に言うんだろう。 「俺も! なんかよく判らないけど、凄く嬉しい!」 なんだかお互い抱き合って喜びあっていた。 そのダブルリングをしたまま、私達は公園で遊んでいた、暫くして異常に気付く。 ダブルリングをした指が青黒くなっていたのだ。 「東吾! どうしよう!?」 私は何かの毒に触ったのだと思った、東吾は汚れがついたのだと思ったのか、その手をはたき始めた。 もちろん、血が通わなくっていたのだ、そんな事で元に戻るはずが無い。 慌てて家に戻って、母に泣きついた。 既に腫れ上がってしまった指に食い込み、ビクともしないそのリングを見て母は叫ぶ。 「指がもげる!!!」 母は私達を連れて慌てて病院へ向かった。 その車内で。 「ごめん、亜弥、ごめんね! 痛い!? 痛い!?」 「痛くはないよ」 痛みはないけれど違和感と言うか、指は動かなくなっていたし、母の言葉の所為で本当に指がどうにかなるのかと怯えて全身が冷えていたのは事実だ。 でも私は冷静に答えた、なのに、東吾はますます泣き出す。 「ごめんね、亜弥! 俺、責任とって亜弥と結婚する!」 東吾は顔中、涙で濡らしながら言った。 そんな姿と言葉に、私は不謹慎にも、きゅんっとしてしまう。 「東……」     
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