その名を呼べば

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「そうだよ、俺ってこういう人間なんだ。旭日の事となると、馬鹿みたいに周りが見えなくなっちゃう。大体普段からいつも、旭日のことばっかり考えちゃってるし」 「なっ……!?」 今度は旭日が狼狽え、赤くなる番だった。 だって、それってまるで、私のことが凄く大事なんだ、って言ってるようなものじゃない。 ああ、もう。本当に、太陽みたいに眩しくて温かくて、おまけに天然で心臓を撃ち抜いてくるこの人には敵わない。 **** ◇おまけ 「それより大日方、私のこと冴島じゃなくて旭日って呼んでる自覚ある?前まで名字呼びだったのに」 「……っえ!?」 実はずっと前からこっそり脳内で旭日呼びをしていた大日方くん、いつの間にか心の声が外に出ちゃっていたようです。 番外編  終わり
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