原案(あらすじ)

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

原案(あらすじ)

目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。 「起きて真鍋くん。委員会始めるよ」 真鍋は西山の声に起こされた。 考え事に夢中になっているうちに寝ていたようだ。 「ごめんごめん」 真鍋は教室に戻った。 黒板には『文化祭実行委員会』の文字。 「よし、始めるとするか!」 小さい頃、近所のお兄ちゃんが通っている高校の文化祭に行った時の楽しさが忘れられず、真鍋は高校生になったら実行委員として日本一盛り上がる文化祭をすると決めていた。 しかし、入学前年に文化祭で警察沙汰になる事件が発生し、1年の時は自粛となった(知っていたらここには入学していなかった)。2年の時は実行委員になったものの、文化祭が近づくと連日の台風で準備が間に合わない上、休みなどで遅れてしまった授業を取り戻したい生徒&親の要望で中止に。 3年になった真鍋は、積年の恨み(?)を晴らすべく、燃えに燃えていた。メンバーは、真鍋がリサーチして集めた精鋭たち。 真鍋はアイディアには自信があった。 日本一盛り上げるけど、高校生らしさを貫く。 ミス&ミスターコンの賞品は、ミスは近所の私大のミスコンへの特別参加権、ミスターは志望大学の学生の家庭教師とかどうだろう。 舞台は実行委員で演劇部の音無に任せれば間違いない。 あと地元商店街とタイアップして何かできないだろうか。 先生たちも楽しめる仕掛けもしたい。 立ちはだかる問題は、少ない予算と真鍋らの活躍ぶりを快く思わない生徒会。 生徒会とやりあう場面もありながらも、メンバーの頑張りで校内だけでなく外部の応援も増してきた。 しかし、圧倒的に予算が足りない。元々少ない上、生徒会の悪あがきで減らされてしまった。すると実行委員特別顧問の大山がクラウドファウンディングという案を出してきた。が、そう簡単に賛同者は集まらない。絶対に文化祭までに集めなければ! 真鍋たちは日本一の文化祭を開くことはできるのか。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!