シオンvsアルト

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「兄さん、どういう風の吹き回しなのか知りませんが手は出させません」 「ほう…?お前は昼間学校に行っている。 その間なずなは俺のものだ」 「なっ!!そんなことさせません。 …ななを学校に連れて行く」 オレの台詞に兄さんの眉がピクリと動いた。 そして鼻でふん、と笑う。 「学校に連れて行くだと? 俺といるより何倍も危ないのにか? 学校には大量のヴァンパイアもいるんだぞ」 「兄さんとここに残らせるよりはマシだ。 オレがななから離れなければいい」 「いつもは無駄に冷静なくせに馬鹿だな。 どうなっても知らないからな。 もしあいつに何かあれば俺が貰う」 兄さんはそういって出て行ってしまった。
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