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人生で一番大切な約束の日
目覚めるとそこは屋上階段の踊り場だった―
私は階段から落ちて、記憶を失っていた。
携帯の待ち受けの写真は、屋上階段の扉!
私は人生で一番大切な約束の日だったことを思い出す。
約束をしたのは、大学3年の冬。
「大好きだった、今でも大好きなユウトと、ここで―…」
ここは2年前に卒業した母校だ。
私は就職もテストも上手くいかなくて、
自信がなくて…告白できなかった…。
ハーフのユウトは、イギリスから日本に短期留学で来ていた。
約束は3年前の私の英語力では、聞き間違いかもしれない…。
3年後の今日、この屋上で会う約束…。
ユウトがいなかったら…、今日で人生終わってもいい…。
そんな想いでここに来た…。
私はすでに屋上に上がっていて、誰かに会ったことを思い出す!
屋上にいたのは、金髪の女性…、ユウトのお姉さんだ!
お姉さんの言葉にショックを受け、私は階段から落ちたんだ。
「ユウトは、心臓の病気で手術中。ダメかもしれない…」
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