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「許したくて許した訳じゃない!」
親友のキスに反応してしまった自分を見られて羞恥に頬染め、知己は叫んだ。
合意じゃないというのだけは、分かって欲しかった。
だが家永は無言のまま、知己の膝を深く折り曲げ腰を浮かせると、更に奥に息づくピンクの窄まりを確認した。
「あ……っ!」
(男に犯された痕見られた上に、親友の……家永のキスで感じちまった所も見られた! その上、こんな所まで……!?)
知らず情けなさで知己の目から涙がこぼれた。
そこからは知己の体液とも将之の昨夜の残りともつかぬ液が、とろりと沁みだしていた。
家永はそれを見た途端、かっと頭に血が上るのを感じた。
胸を締め付けるこの感情は……嫉妬か?
それとも欲情か?
「ひ、あぁぁ……!」
おもむろに家永は知己の窄まりに、中指を突き立てた。
昨夜のシャワーで流しきれなかった残液で滑り、あっけなくそれは深々と突き刺さった。
「あいつに……こんな事もさせたのか……?」
今まで知己が聞いたこともない怒りに震えた家永の声だった。
「う……、くぅっ……! やめ……っ!」
思わず首を横に振る。
「嘘を吐くな!」
「……ぁ、やっ!」
家永は容赦なく中指を更に奥まで進めた。
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