二人の時間-2

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「ごめんな。ただ心配だったんだ。お前、隙だらけだし」 「やっぱりだらしがないって思ってるんだ」 「思ってない。今はよくわかる」 遼太郎の肩から顔を起こして彼を見上げる。 「どうしてわかるの?」 遼太郎は黙って私を見つめた。 二人の温度が変わり始める。 「俺に言わせるのか?」 私が遼太郎に抱かれるまでほとんど経験がなかったことを、きっと彼は知っている。 「今はもう違うの。誰かのせいで」 遼太郎に抱かれて、私はもう元に戻れなくなった。 でも、戻ることは望んでいない。 このまま彼に染まって破滅してしまいたい。
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