第十一楽章+ごあいさつ

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大きなにもつ、ちいさなにもつ 片付けてようやくひといき着くころにはおそめのあさご飯の時間です。 『リオウ、片付け…ずっと、寒い所だと体が冷えてしまう』 大きな荷物とかくとうしているリオウの元へ、いつのまに姿をくらましていたヴィラが よりそうように彼のなをよびました。 彼にまとう香ばしいパンのかおりに紅茶のかおりは何とも言えない幸せのじかん。 『朝ごはんを作ってくれたのかね?嬉しいよ…じゃあこの粉をはこびながらそっちへ行こう』 ****************************** 『今日は食事を終えたら行きたいところがあるんだ。この冷え込みよう、もう明日明後日にはやつがれの仕事が始まるから…三人で"おまいり"に行こう』 あつあつのミルクティーに用意された花の蜜を垂らすリオウ。 ゆげにいろどられたかおりは、甘くはなやかで、何とも言えません。
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