僕は好きがわからない。

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僕は好きがわからない。

騒がしい蝉の声も次第に落ち着き始めてきた 夏の終わり。 憂鬱になりながら夏休みを終えて 残暑に耐えながら学校に向かっていた。 僕は口虚真(くちむなまこと) クラスの皆からは嘘くんなんて呼ばれている。 名前は真なんだけど。 「おはよう」 後方から挨拶が聞こえてきた。 こいつは笹木真也(ささきしんや) 僕の親友だ。 顔が良くて、運動も出来る 所謂イケメンってやつで 付き合ったり別れたり忙しそうだ。 僕は挨拶を返して しばらく無言でいると 真也は心配そうに聞いてきた。
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