落花流水

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俺は、凄く嬉しかった。 だから・・・ 「出て行く、なんて、嫌・・・です。  誰とも別れたく・・・ない」 最後の方、声が震えてしまった。 弱々しくなってしまった。 だけど椿さんは微笑みながら、 俺の頭を撫でてくれた。 「ほら健、リンが嫌だって言ってるぞ」 「・・・リ、リンちゃんが言うなら、椿さん、いてもいいんじゃない?この家に」 「そもそもこの家の家賃を払っているのは椿さんだからな。出て行くとしたら俺たちだぞ」 「う・・・」 「リン」 呼ばれて顔を上げる。 椿さんが優しい眼差しで見ていた。 「アタシもトシも健も、ずっとリンのそばにいるから、安心なさい」 ・・・うん、 椿さんが言うなら、信じられる。 ゆっくり頷くと、 みんなが・・・笑った。
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