目覚めたらバストゥーク

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「なんだこれ?」 釘バットのような棍棒が神社の境内に落ちていた。 「うーん?」 「なぁなぁ、それ、どこかで見たことないか?」 一緒に遊んでいるケンジが棍棒を指先でつついている 「あっ、これ!」 そうだ、デジョンカジェルに良く似てる! 「すごくデジョンカジェルだよこれ!」 ケンジも気づいたようだ 「おお、似てるな!デジョンしようぜデジョン!」 そう、ケンジも僕も、昔FF11で遊んでいたのだ。 「よーし、じゃぁいくぞー!」 僕は棍棒を掲げた 「デジョン!」 目の前が、真っ暗になった 《ようこそ、ヴァナ ディールへ。異世界の光の戦士よ…》 ───ケンジサイド──── 「おいィ?」 どーなってる?ハルが、闇に飲まれて、消えた? 俺は、デジョンカジェル(仮)をじっと見つめた どうするもこうするもねぇ!もしハルに何かあったら! …ハルは間違いなくあの世界にいる。 ヴァナディール きっとこれを使えば…いや待て… 俺はメモ帳を破り… 《さよなら、俺はハルを探しにいく。親父、お袋、もう帰れないかも。或州 憲史》と、書いて石を乗せた 「頼むぜ…」 俺はデジョンカジェル(仮)を掲げた! 「デジョン!」 目の前が真っ暗になった。 《ようこそヴァナディールへ、異世界の、光の戦士よ…》
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