2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
坂本は、目が覚めたら、屋外の階段の踊り場にいた。 携帯も財布もない。 頭が割れるような頭痛と吐き気がする。 金属の扉を開くと、微かに記憶が蘇る。 雑居ビルの居酒屋で飲んでいたら、声をかけられて、女と一緒に飲んだ。 そんなに飲んだ覚えもないのに、この記憶の飛びようと消えた所持品を考えると、昏睡強盗にあったとしか思えない。 警察と鍵屋のおかげで、どうにかアパートに入るが、翌日空き巣に会う。 ホームレスが当たりの宝くじを拾う→弱小暴力団が奪う→風で飛ばされたところをキャバクラの黒服がキャッチ→暴力団に追われている所、彼女が昏睡強盗をしている現場に遭遇→坂本のポケットに宝くじを隠して、所持品を奪い階段の踊り場へ出しておく→暴力団ともめるが白を切る→もめている間に坂本に逃げられる→免許の住所を頼りに空き巣 坂本のポケットに宝くじが入れられるのを見ていた不動産会社社長。 どうにかその宝くじを手に入れたいと思って、坂本のボロアパートからマンションへの格安での転居を申し出て、家に入り込み家の中を探す。 暴力団は、キャバクラの黒服が坂本の家に空き巣に入るのを見て、坂本が宝くじを持っていると知り、坂本を追いかける。 暴力団から坂本がもっている宝くじの話を聞いた髪の長い女が、坂本に近づき宝くじを奪おうとする。 黒服に宝くじのことを教えられ、山分けを提案された坂本は、彼らが宝くじを探していると知る。それは、昏睡強盗にあった翌日、穴が開いたズボンと共にゴミに出していた。 アパートへ急ぐ途中、暴力団、髪の長い女、不動産屋に遭遇。 全員に追いかけられながらアパートへ急ぐ。 大家さんがゴミを片手に坂本の部屋の前に。 「ゴミは、決まった日に出して下さい。ゴミの中に宝くじが入っていましたよ。5千円当たっているじゃないですか」 伝言ゲーム式に高額当選と思い込んでいた面々は脱力。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!