第1章 お化け屋敷

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「なんで学校来ないの?」 優衣が怒った声で裕也に聞いた。どう見ても具合が悪いようには見えない。絶対学校をさぼったのだ。これからもずっとこの家に、いや、こいつにプリントを届けるなんて……勘弁してほしい。 すると優衣の前で裕也が答えた。 「弟が病気だから」 意味がわからない。どうして弟が病気だと、学校を休まなければならないのか? 「お母さんうちにいないの?」 「いない」 「弟が病気なのに?」 「そうだよ」 「あたしが病気になったら、お母さんお仕事休んでずっと一緒にいてくれるよ?」 優衣の言葉に裕也がふっと笑った。まるで優衣のことを馬鹿にしているかのように。 「な、なんで笑うの?」 「べつに」 その時部屋の奥から小さい男の子が顔を出した。
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