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群れでどれだけ大人たちに守られていたか、外に出て彼らはようやく思い知るのだ。
互いに助け合って豊かな暮らしをしていたことを、中にいては思い付きもしない。
飢えることも出てくるだろう。
持ち出した武器が壊れることもあるだろう。
怪我や病で倒れることもあるだろう。
後悔し、まだ巣立つべきではなかったと戻ってくるものたちもいるかもしれない。
そうであっても。
「戻ってきた男の子たちを受け入れて、そのせいで群れが危うくなったことがあるとジャーメから聞いています。」
戻っても、居心地の悪い思いをする。
勝手に出ていって、自分に都合が悪かったからと戻ってくる。
そんな男の子たちに優しくする女たちは少ない。
特に、同じくらいの年頃の少女たちは容赦ないだろう。
そうなると、さらに不満が募る。
それは二度目の離反に繋がるが、一度失敗しているだけに、二度目はもっと狡猾に巧妙になる。
そうマラカは説いた。
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