第20章 告白

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──── ───── 「あのぅ……。ユウさん。これって……」 「ワンカップ大関ですが?」 いや、それは見ればわかる。私が聞きたいのは、何故にワンカップ大関を買ってるのかなんだけど? ──あれから、当初ユウさんが言っていたようにコンビニに行き、タバコを買いながら、ワンカップ大関も一緒に買いつつ。 「あのぅ……。まさか、ついてきて欲しいところって、コンビニだけじゃないですよね?」 「まさか」 ユウさんが苦笑しながら、続ける。 「お墓参りですよ」 「お墓参り?」 「ええ。私の両親と……ソラの父親のところです」 ソラさんの……お父さん。 「ここから歩いて行かれるところにあります。だから、そんなに時間は取らせません。あ、メグルさんが……お墓のある場所が苦手とかであれば、断って貰っても構いませんから」 「いや、苦手とかないです」
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