ショートストーリー「恋人としての休日」

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 朦朧とした意識のまま荒い息をくり返す麻木を抱きとめながら志賀は、はは、と笑ったけど、また甘い囁きによって耳を、全身を蕩かせるのだった。 「ごめんね。可愛すぎてやめられない。また挿れていい?」  そしてその懇願を待ち望んでしまっていたから、断りきれるはずがなかった。  もう白々と夜が明けていく。それでも欲望が尽きなくて、汗ばむ身体をまたぴたりと寄せる。疼く身体はまだ、熱を持ち始める。
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