第1章

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「旨い! きのこたっぷりのカレーうどん! 暖まるわ~~! 生姜がいいね!! これ、商品化したら売れるんじゃないか」 「バカ言え、うちはパスタ専門のソースを開発してんだ。それくらい知ってるだろ……得意先なんだから」 「……そうだったな。あっでも和風ソースって手もあるじゃないのか」 「ん……似たような商品あるし、ま、企画上げてみてもいいかもな」 「よし! 決定だ!」 「おまえはうちの社員じゃないだろう」 知幸が苦笑しビールをひと口飲んだ。新作だと言っていた鳥の唐揚げを箸で摘んだ。 「うん! これも旨いな。なに? ハーブ?」 「ああ、ローズマリーと塩、ブラックペッパー、白ワインに30分くらい漬け込んでから片栗粉付けて揚げただけだよ」 「へぇ~~鶏肉がいいからシンプルでいい。ビールに合う! 最高!」 「そっか、それはよかった」 やっぱ……知幸といるの楽だな……
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