3.未来の糸

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 俺たちがワイワイ話しながら校門に着くころ、そこには、普段着姿の柊翔がニコニコしながら俺たちの方を見て立っていた。  ……まぁ、嫌になるくらいカッコいいよね。  大学二年ってこともあるのか、高校の制服着ている俺たちなんかよりも大人びてるし。柊翔の姿を見て、遠巻きにキャァキャァ言ってる女子もあちこちにいるし。柊翔に気付いた三年らしき男子生徒数人が挨拶してる。剣道部のヤツかもしれない。柊翔もびっくりした顔で話してる。 「ごめん、待たせた?」  別に、ヤキモチ妬いたわけじゃないけど、話している途中でも、つい、声をかけてしまう。ヤスと佐合さんは、わかりやすいくらいニヤニヤしてる。 「いや、ちょっと前に着いたとこ。ヤスくん、佐合さん、久しぶり」  俺が声をかけたタイミングで、話してたた男子生徒たち挨拶だけして離れていき、柊翔は優しい笑顔で俺たちに話しかけてきた。 「お久しぶりです!」 「こんにちわ」  校門のところで立ち話というわけにもいかず、俺たちはゆっくりと駅の方へと歩き出す。
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