おはよう、私の世界

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おはよう、私の世界

びくっと足が階段の段差を踏み外したような感覚に陥って、私は目を開ける。 見慣れた天井に、オレンジの電球。 「王道、夢落ちでしたか…」 深い溜め息をつきながら、アラームをつけておいたスマホを手に取る。 時間は8時。 二度寝する前は7時半だったから、三十分の二度寝だ。 もう起きて準備をしなきゃなと思って、起きあがって気付いた。 「あ、春休みか。」 講義は昨日ちょうど終わって、今日から春休みだったのだ。 夢でも講義出ようと思うなんて、どんな真面目ちゃんだよ。 セルフツッコミをいれて、またベッドに寝そべる。 でも夢は、謎解きのようで少し楽しかったような気もする。 「たまには早く起きるか。」 一体どこが早いと言えるのか、とは思いつつも、私は起きあがって伸びをするのだった。
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