第1章ー転生先でも約立たず!?ー

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俺の人生は挫折の連続だった・・・。 最初の挫折は中学の時だったかな? 行きたい高校に行けず、何とか行けたのは滑り止めで受けた底辺高校。 そこでは何とか楽しく学校生活を送れたのは覚えてる。 卒業して大学に入って・・・ああ、そこでも挫折したっけ・・・。 確か・・・部活で・・・だったかな?。 人一倍努力したはずなのにレギュラーになれなかったんだっけ・・・。 そこからは挫折の連続だった・・・。 念願かなって役者になったのに人に騙され借金を背負い挙句に好きな子にも気がつけば嫌われてた・・・。 仕事先では大きい失敗はしてないのに小さな失敗を責め立てられ、ストレスでダウン。 辞めたはいいけどトラウマなのか新しい仕事を見つけても行くだけで吐いたりする始末。 精神科にも通ったよ。 けど周りには理解されず、仕事が出来ないのは俺の責任。 約立たずの烙印も押され生きる気力も失くした・・・。 「いっそ・・・死んだ方が楽かな・・・」 そう思い今線路の上で寝転がってる。 周りの言い分が正しいのか・・・俺がひたすらに弱いのか・・・それは分からない。 けど、もう終わりに出来る・・・。 あとの事はもう知らない、後頭部に振動を感じる。 電車が来たみたいだ・・・。 「さよなら」 俺は思わずそう呟いていた。 きっと今まで関わった人達に言ったんだろう。 その人達のことを想い。 俺はゆっくりと目を瞑った。
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