謎の言葉

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2~3ヶ月くらい前に体験した恐怖体験です。 私は仕事が夜勤なので、帰りが24時を過ぎる事も少なくない。いつものように原付で住宅地が密集している狭い道を通っていた時の事。 前方にうっすらと赤い光が点灯しているのに気付く。パトカーが巡回しているのかと思い、特に後ろめたい訳でもないのに普段よりも気を遣って走行していると、すぐにそうではない事が分かった。 それは救急車の点滅灯だった。車後部扉は開けられており、ストレッチャーが用意されている。その横へ1人、女性が立っていた。 普段このような現場に居合わせても、私は野次馬をしない。病院へ搬送される当人やご家族の心中を思うと、悪い事をしている気分になるからだ。しかし、この時は違った。 深夜という事もあり、周りに人はおらずフルフェイスのヘルメットをかぶっているのでこちらの顔がバレる事もない。何かあればすぐに原付で現場を立ち去れるという浅ましい考えがあったのだ。
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