暁君、熱を出す

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私は結局ハネムーンから逃れられなかった。 誘拐された時はもう死ぬかと思ったけれど、無事に帰って来れて良かった! 私は帰るとすぐベッドに飛び込んで泥のように眠った。 今日はお布団の中が温かいな…… そう思い、パカリと目を開けると目の前にはいつも朝は朝食を作ってくれる暁君がベッドに居た。 珍しい。 ハネムーンで無敵の暁君も流石に疲れたようだ。 暁君が普通の人に珍しくみえた。 するとゆっくり暁君の瞼が持ち上がる。 「ひよ……」 「おはよ、暁君」 「おはよ……」 私を潤んだ瞳で見てる。 「暁君?」 「はぁ、はぁ……」 そして荒い呼吸。 すると近付いてくる暁君の顔。
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